国試受験日が近づくにつれ、模試を実施する機会が増えてきますね。勉強の成果を出そうと頑張って1日使って集中しまくり、疲れた疲れたと。でも、その模試、点数を出して、解説を簡単に見直す程度で終わっていませんか?それはとっても勿体ないです。なぜなら、模試は「最高の点数UP教材」だからです。
そんなこと、養成校では教えてくれないと思います。
そこで、この記事では今日からめっちゃ使える模試の有効活用法、知っておきたい注意点を紹介していきます。
模試ってどのくらい参考になるの?
模試って国試とどんな関係なのか?気になりますよね
・絶対国試と同じくらいの点数なのか
・国試より難易度が低いのか
・国試より難易度が高いのか
これは個人的な見解ですが、過去の指導歴を考えると、
ズバリ、点数はそのまま参考にすると良いです!
もちろん、一問一問を見ると、国試にこんな問題ある?って問題は確かにありますね。
そうなると、模試と国試は違うのでは?と思うかもしれません。
じつはこの構造、国家試験も同じなんです。
ちょっと複雑ですが是非頭に叩き込んで頂ければ幸いです!!
国家試験本番でも初めてみるような問題が毎年10問~20問 / 200問中あります。
この問題はいわゆる、80%以上の人が解けない問題です。
どんなに頭の良い先輩でも国家試験で満点を取れた!という人は見たことがないですよね?
なぜなら国試はこうやって誰も解けないような問題をちょいちょいと混ぜてくるので、その分良い点を取っても250点前後が最上位になってくるわけなんです。
そのため国家試験では
もともと250点満点のテストだと思うこと
が大切です。
280点中6割を取れば、合格、ではなく、280点からマイナス30点をして、250点満点のテストで168点を取らなければいけないのです。
250点満点だと168点は約7割、そのため、本当に6割を取る勉強をしていると、知らぬ間に250点の6割しか取れないので、合格点を下回ってしまうのが、国家試験に落ちてしまうあるあるパターンです。
と、ちょっと脇道に逸れてしまいましたが、重要なことなので一応書きました。
本題に戻ると、国家試験本番でも毎年そのような問題が入るため、模試で出る高難易度の問題は元々点数にならない同じような扱いだと思うと良いですね。
そこでポイントはどれだけ、国家試験に似たような問題、残り180 / 200問中でどれだけ取れたか、というのは国家試験を受けるうえでかなり参考になる試験になります。
次に具体的な活用方法を紹介していきます!
STEP1 成功の王道は列挙→日割り
模試を終えて点数を見て、これから何をすれば良いか悩み、焦っていませんか?
そうしたら自分頭の中を整理&見える化しましょう!なんで焦るかっていうと、
頭の中がごっちゃとなっていて、うまくいく見通しが経っていないから。
「うまくいくのかな?」と漠然と見えない敵と戦わなければいけないので不安になってしまうんですね。
そのため頭の中を紙に書きだし見える化しましょう!
※下記の方法はより良い効果を出すために細かい肯定がありますが、まずは太字赤を実行して頂ければOKです。
①紙の真ん中に縦棒一本引く
※携帯メモなら中段に線を引く
②間違えた問題(点数をさらに伸ばしたい方は曖昧だった問題も)を列挙していきます。
③左と右に分かれたスペースは目的別に書き込んでみましょう。
※携帯メモなら上と下に分ける
左:大雑把に苦手教科(脊髄損傷が全部苦手!!→左の欄に書き込み)
右:細かく教科の中の小項目(体幹回旋筋問題・下腿内外旋筋問題・NYHAが分からない→右の欄に書き込み)
やっぱりスケジュールを立ててもいつやるか曖昧にしていると出来ないのが人間
全部できるのか?って不安になってしまいますしね。
であること。
これがあなたの国試本番までに克服すべき苦手合格リストの完成です!
沢山だと思いますが、一つ一つを潰して「出来なかったものをできるように」すればあなたの弱点は解消され、解ける問題が増え、あなたは合格に近づいていきます。
※途中で遅れる場合などは定期的に紙を書きなおす、新しい日にちを入れるなどをして立て直しましょう。
STEP2 全部を完璧は難しい。復習時の「優先順位」の付け方
模試は200問、もちろん完璧にできるよう努力はするし、時間も確保しますが、全てを完璧にするには時間が足りない。
そんな時は優先順位をうまくつけることで、効率の良い復習になります。
そこで大切なのは、今まで勉強してきたことが、定着しているかどうはとても大切ですね!
点数が良くても勉強した範囲が全く正解出来ていなければ、それは今までの勉強が身についていない危ない状態。
点数が悪くても勉強した範囲が自信を持って正解できていれば、それは勉強の成果が出ていることになります。
下記のように、優先順位を3つに分け、順位が高いものから復習しましょう!
知識があった・勉強をしたことがあったが、
→模試オリジナル問題の可能性が高い。決めた期間中にできれば復習。決めた期間を超えたら諦める。
※過去問題を知らなすぎる場合は、過去問を10年~15年バーッと解いて、問題を知る作業が必要です。下記の記事で「通し学習」を参考にして下さい!
STEP3 国家試験は試験範囲が広い!一つ一つをめちゃ覚えられるメモテクニック
メモで大切なのは
・パッと見返したらパッと頭に残ること
どうやったら頭にメモにできるか技を紹介していきます!
よくあるNGメモはこんなメモ
クモ膜下出血は血管攣縮が起き、脳梗塞が起きる
もちろん悪くはないですが、こう書いてみましょう!
Q:クモ膜下出血後に起きる症状は?
A:血管攣縮が起き、脳梗塞が起きる
このようにQ&A形式にすることで、疑問を持つキッカケが生まれ、頭に残りやすくなります。
模試で間違えた問題・曖昧な問題をこのようにすると良いですね!
メモ例)
Q:関節円板は硝子軟骨である
A:× 線維軟骨
メモを見返すときは、Aの部分を隠して答えると良いです!
STEP4 模試は何度か繰り返し解き直しをして、知識の定着度を効果判定!
1~3の復習をしました。
でもまだ不安じゃないですか?
なぜなら知識が本当に自分の身になったのか分からないからですね。
そこで大切なのは確認です。
確認の重要性はこちら
その確認をするために、良い方法があります。
『期間を空けて、2回か3回解き直しをしましょう』
この時のポイントは間違えた問題だけでなく、前回と同じ全問を解くことです。
そうすることで、復習したところが定着しているか確認できます。
1ヶ月経っても忘れていなければ、まあ定着できているだろう、と判断できます。
そのため解き直しは『1ヶ月後に設定』すると、良いです。
また、苦手問題を抽出するために以下のようなチェックをつけると良いです。
1回目の間違えは赤丸
2回目の間違えは青丸
3回目の間違えは黄色丸
色が2つ、3つ揃ったらそれは苦手問題です。即復習しましょう!
怖いのは本番で失敗すること。
自分は苦手を克服できているか、紹介した手順で確認することで、試験で失敗しないための対策を立てることが可能です!
まとめ
模試は終わってからが本当の勝負です。
そのイベントをきっかけに「めちゃ伸びる人」になるか、「あまり伸びない人」になるかはあなた次第
全ての問題を必ず復習しなければいけない!と自分に呪縛をかけるのではなく、
優先順位を分け、まずは★★★、その次に★★の順に復習をしましょう。
★1つは業者オリジナル問題の可能性が高いため、余裕があれば復習し、時間がなければスルーしても良いかと思います。
そして1~4の肯定を時間がある範囲で行っていきましょう。
「やらなければいけない」と義務になるのではなく、「ベストを尽くす」
そうしていくことで、自分のやりたい勉強をしていき、楽しく点数UPしていくと良いですね!