今日も予定より、勉強できなかったな…
と、毎日毎日、惰性している自分に後悔するばかり
塾長鰐部は沢山の学生さんを見て来ましたが、確かに不合格になってしまう人や、成績が下位の人はいわゆる『だらしがない・自分に甘い人』が多い傾向があります。
では、このまま『だらしがない』から勉強せず、合格点に届かず、落ちてしまって良いか?というとそうではありませんね。
しかし、
『明日からは気をつける!頑張る!』
と意気込んだは良いものの、それで本当に改善されるかというと、なかなかうまくいかないもの。
なぜかというと『気をつける』という意識だけでは、その問題を根本的に解決できていないからです。
そこで、この記事では誰でも根本的解決をするための『再発防止策』の立て方を紹介していきます。
まずは今の自分なら、どう考えてみるかアウトプットをしてみましょう。
例えばこんなシチュエーション、
あなたはどうやって再発防止策を考えますか?
「家で勉強をしていると、誘惑が多く、マンガを見てしまい、勉強ができない」
まずは原因と対策の悪い例です。
・ミスの原因:不注意でした。
・ミスの対策:今後はしっかり頑張ります。
これでは、小学生が学校の宿題を忘れたときの言い訳みたいです。
ミスの原因を考えた際、あまり意味を成さないのは「不注意」「認識の甘さ」といった、その人にミスの原因があるとする考え方。
これは、ミスを引き起こした原因の一部としては正しいかもしれませんが、ミスを簡単に引き起こしてしまう「仕組み」に原因があると考えたほうが、ミスを防止する対策を立てやすいものです。
具体的には、次の2つの「仕組み」を導入できないかを検討するのが大切です。
1.意図的にミスをしたくても出来ない「仕組み作り」
2.ミスをしても影響が発生しない「仕組み作り」
例えばあなたがコンビニバイトで、「レジでおつりを間違えた」というミスがあったとします。
これは、あなたの不注意が原因ではありません。おつりを自動で計算してくれる「仕組み」がなかったのが原因なのです。
「発注数量を間違えた」というミス。
これは、あなたの確認不足が原因ではありません。発注数量が通常と異なる場合に、警告が出ない「仕組み」が悪い。
このようにミスや勉強がうまくいかなかった場合は、まずは仕組み・環境に原因がなかったかを考えましょう。
それでは先ほどの具体例について。
「家で勉強をしていると、誘惑が多く、マンガを見てしまい、勉強ができない」
皆様も一緒に、先ほど学んだ2つの方法で対応策を考えてみましょう。
1.意図的にミスをしたくても出来ない「仕組み作り」
2.ミスをしても影響が発生しない「仕組み作り」
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1.意図的にミスをしたくても出来ない「仕組み作り」
→マンガを売る・倉庫の奥にしまう・近くの図書館や喫茶店で勉強する
これならマンガを読みたくても読めない環境づくりをしているので、再発防止になりますね。
間違えても「気をつける」と考えてはいけません。
2.ミスをしても影響が発生しない「仕組み作り」
→マンガを読んだとしても、「最初に必ず5時間は最低でも勉強する」
マンガを読むというミスが発生しても、勉強時間ノルマを設けることで、最低限の水準を保つことが可能です。
いかがでしょうか?
対応策の導き方が少しずつわかったところで実践編です。
「訪問リハビリで、利用者様の家にバイタルセット一式を忘れてしまった」
「マークシートミスが多く、2つ選べで1つしか選んでいなかった」
この2例の対策を考えてみましょう。
少し考えてみたら、下の記事を読み、新しい発見があればそれを取り入れていく良いです。
「訪問リハビリで、利用者様の家にバイタルセット一式を忘れてしまった」
1.意図的にミスをしたくても出来ない「仕組み作り」
→カバンからセットを出したままで忘れてしまった。
ということはカバンとセットが離れない仕組みを作る必要があります。
対応策:カバンとバイタルセットをチェーンで繋ぐ
これなら頑張ってチェーンを外さない限りは同じミスが起こりません。
2.ミスをしても影響が発生しない「仕組み作り」
→忘れたあとに行方不明になり、業務に支障が出るのは悪影響です。
家に忘れることもあれば、途中で落ちた可能性もあります。
そのため、無くしても「返ってくる・連絡が来る仕組み」を作ることが大切です。
対応策:組織名と電話番号が記載されたカード・シールを中に入れる
こうすれば最悪の事態は免れます。
「マークシートミスが多く、2つ選ぶ問題で1つしか選んでいなかった」
1.意図的にミスをしたくても出来ない「仕組み作り」
気をつけるではなく、具体的な行動を仕組みを作ることが大切です。
対応策:次の問題にいく前に必ず、マークシートの確認作業を毎問行う
これを義務とすることで再発防止が可能です。
2.ミスをしても影響が発生しない「仕組み作り」
一つの考え方に、「マークミスは数問必ず起きるもの」と前提に考えると良いです。
そうすると、マークミスがあっても合格できる力を蓄える必要がある、ということに繋がってくるのです。
それが勉強のモチベーションや効率を上げます。
いかがだったでしょうか?
再発防止策を考えられることは、勉強に関わらず、人生単位で必要なスキルになってきます。
皆様も是非、2つの仕組み作りを実施し、再発防止をして、より合格に近づけていきましょう。
よろしくお願いいたします。
まとめ
・ミスをしたり、過ちがあれば「気をつける」ではなく、ミスをしない「仕組み作り」を考える。
・作る仕組みは2種類
1.意図的にミスをしたくても出来ない仕組み作り
2.ミスをしても影響が発生しない仕組み作り