理学療法士・作業療法士国家試験に向けて勉強を始めようと思ったものの,

「そもそも国家試験って何問あるの?」

「何点取れば合格できる?」

「実地問題って何点?」

「解剖学や生理学はどのあたりに出る?」

「浪人生・再受験生の合格率はどのくらい?」

など,国家試験そのものの仕組みがまだよく分かっていない方もいると思います。

国家試験対策を始めるうえで,まず大切なのは,

国家試験という「敵を知ること」です。

試験の仕組みを知らないまま何となく勉強を始め,後からルールを知ると,

「最初からこうしておけばよかった」

となることがあります。

そこで今回は,理学療法士・作業療法士国家試験について,試験日,問題数,配点,合格点,試験範囲,合格率,問題構成までまとめて解説します。

▼YouTube動画はこちら

理学療法士・作業療法士国家試験は年に1回

理学療法士・作業療法士国家試験は,年に1回行われます。

試験時期は2月後半です。

国家資格によっては年に複数回試験が行われるものもありますが,PT・OT国家試験は基本的にこの1回です。

そのため,

「今回は準備不足だったから次の試験を受けよう」

と簡単に切り替えられる試験ではありません。

国家試験に向けて,早い段階から計画的に勉強していくことが大切です。

合格発表は3月下旬頃です。

4月から理学療法士・作業療法士として働き始める方は,就職直前に結果を確認することになります。

試験はマークシート形式

国家試験では,文章を記述する問題はありません。

基本的にはマークシート形式です。

また,通常の受験生については,実際に患者さんを評価したり治療したりする実技試験が行われるわけではありません。

1日を通して問題を解いていく筆記試験です。

PT・OT国家試験は全部で200問

理学療法士・作業療法士国家試験では,全部で200問を解きます。

午前100問。

午後100問。

合計200問です。

問題には,PT・OT共通の問題と,理学療法士または作業療法士それぞれの専門問題があります。

試験時間も長く,午前・午後それぞれ約2時間40分あります。

つまり,国家試験は数時間だけの試験ではありません。

朝から夕方までかけて受験する,非常にボリュームのある試験です。

国家試験は原則280点満点

200問だから200点満点,というわけではありません。

国家試験には3点問題があります。

問1〜20にあたる実地問題は,1問3点です。

午前20問,午後20問あるため,

40問×3点=120点

となります。

その他の問題は基本的に1問1点です。

そのため,動画では国家試験を原則として280点満点として説明しています。

国家試験の合格点は何点?

国家試験の合格基準としてまず押さえておきたいのが,

6割

という考え方です。

280点の6割は,

168点

です。

そのため,動画ではまず168点を合格点の基準として説明しています。

ただし,国家試験では毎年,不適切問題や採点除外となる問題が出ることがあります。

その場合は満点自体が280点ではなくなり,それに伴って合格基準も167点,166点などに変わる場合があります。

つまり,

「必ず毎年168点」と覚えるのではなく,基本となる考え方が6割

ということを押さえてください。

また,実際の年度ごとの正式な合格基準については,厚生労働省から発表される内容を必ず確認してください。

最新の第61回国家試験でも採点除外等があり,PT・OTとも総得点167点以上が基準となっています。実地問題についても別途基準が設定されています。

国家試験の試験範囲は非常に広い

PT・OT国家試験では,

「解剖学と生理学だけ勉強すればよい」

というわけではありません。

国家試験の範囲は,養成校で勉強してきた3〜4年間の内容全体です。

解剖学。

生理学。

運動学。

臨床医学。

各疾患。

評価。

治療。

専門科目。

実地問題。

非常に広い範囲から問題が出題されます。

そのため,1週間や1か月だけ勉強して何とかするような試験ではありません。

早い段階から国家試験対策を始めることが大切です。

午前・午後100問の問題構成を覚えよう

国家試験対策をするうえで,非常に重要なのが問題番号ごとの構成です。

午前・午後ともに100問あり,大きく次のように分かれています。

問1〜20:実地問題

問21〜50:専門問題

問51〜74:基礎

問75〜100:臨床医学

この構成は,模試の点数を分析するときにも重要です。

ただ,

「模試で140点だった」

と合計点だけを見るのではありません。

どこの範囲で点数を落としているのか

を見る必要があります。

問1〜20の実地問題なのか。

問21〜50の専門問題なのか。

問51〜74の基礎なのか。

問75〜100の臨床医学なのか。

問題構成を知っていれば,模試を受けた後に自分の弱点を分析できます。

まずチェックしてほしいのが解剖学・生理学・運動学などの基礎

国家試験対策を始めたばかりの方に,特に確認してほしいのが基礎の点数です。

問51〜74が基礎にあたります。

午前と午後を合わせると,約50点分です。

動画では,この基礎の点数を最初にチェックすることをおすすめしています。

例えば50点中半分程度であれば,これから勉強して十分間に合います。

一方で,30〜35点程度取れている方は,基礎について大きな問題は少ない状態と考えます。

反対に,25点以下の場合は,かなり頑張って基礎を勉強する必要があります。

なぜ基礎が重要なのか。

それは,基礎が他の問題につながっているからです。

解剖学・生理学・運動学を理解していることで,疾患や評価,専門問題も理解しやすくなります。

さらに,動画内では,基礎は比較的過去問類似問題が多く,点数を取りやすい範囲として説明しています。

そのため,国家試験勉強の最初は基礎から始めていきます。

ただし,

基礎だけをずっと勉強し続ければよいわけではありません。

基礎ばかりに時間を使うと,専門科目や実地問題まで進めなくなる可能性があります。

国家試験までのロードマップを決めて,全範囲を進めていくことが必要です。

国家試験は「全範囲」を勉強する必要がある

「全部勉強しないといけないんですか?」

と思う方もいるかもしれません。

結論として,基本的には全範囲を勉強する必要があります。

鰐部ゼミナールでは,国家試験の問題を,

過去問類似問題

と,

新作問題

という考え方で捉えています。

動画内では,280点のうち,過去問類似問題にあたるものが約200点と説明しています。

そして合格するためには168点程度が必要です。

200点のうち168点を取ると考えると,

約84%

です。

つまり,

「6割取ればいいから,勉強も6割くらいでいい」

という考え方ではありません。

過去問に類似した,勉強によって取れる問題については,かなり高い割合で正解できる状態を目指す必要があります。

そのためには,

解剖学だけ。

生理学だけ。

得意科目だけ。

という勉強ではなく,試験範囲全体をまんべんなく勉強することが大切です。

一方で,動画では,習得にかなり時間がかかる難しい計算問題や統計学的な内容については,勉強が苦手な方の場合,一旦置いておくという考え方もお伝えしています。

まずは,国家試験で点数につながる範囲をしっかり仕上げていきましょう。

理学療法士・作業療法士国家試験の合格率は?

動画内では,PT・OT国家試験全体の合格率は,例年おおむね80〜90%程度と説明しています。

この数字だけを見ると,

「ほとんどの人が受かる試験なのでは?」

と思うかもしれません。

しかし,注意してほしいのが浪人生・既卒生・再受験生です。

鰐部ゼミナールでは,浪人生・再受験生の合格率は年によって30〜50%程度になると説明しています。

では,

「浪人になった瞬間,自分の合格率が急に下がる」

のでしょうか。

そういう意味ではありません。

国家試験で合格点に届かなかった方たちが,再受験生のグループになります。

つまり,もともと合格点を超えていない方たちの集団なので,全体の合格率も低くなります。

大切なのは,

「浪人生の合格率が何%か」ではなく,自分自身が合格できる点数まで上げられるか

ということです。

鰐部ゼミナールの現在のサイトでも,浪人生・再受験生への国家試験対策を中心に,勉強方法,勉強計画,模試の点数の上げ方,復習スケジュールなどを扱っています。

「模試の合計点」だけではなく中身を分析しよう

模試を受けたときに,

「今回は150点だった」

「前回より10点下がった」

だけで終わらせないことが重要です。

問題番号ごとの構成を使って分析します。

例えば,

基礎は何点だったか。

専門問題は何点だったか。

実地問題でどれだけ取れたか。

臨床医学はどうだったか。

という形で確認します。

特に国家試験対策を始めたばかりであれば,まず問51〜74の基礎の点数を確認してください。

どの範囲が取れていて,どこが取れていないかが分かれば,次に何を勉強すればよいのかも分かりやすくなります。

PT・OT国家試験の概要まとめ

理学療法士・作業療法士国家試験について,今回押さえてほしいポイントは次のとおりです。

1.国家試験は年に1回,2月後半に行われる。

2.マークシート形式で,午前100問・午後100問の合計200問。

3.実地問題は1問3点。

4.原則280点満点で,動画では6割の168点を基本の合格ラインとして説明している。

5.問1〜20が実地問題,問21〜50が専門,問51〜74が基礎,問75〜100が臨床医学。

6.解剖学・生理学・運動学などの基礎は,他の範囲にもつながる重要な分野。

7.過去問類似問題を高い正答率で取るためにも,全範囲をまんべんなく勉強する。

国家試験は,養成校で勉強してきた3〜4年間の内容が試験範囲になる,非常にボリュームの大きな試験です。

だからこそ,

国家試験直前になってから始めるのではなく,仕組みを知った今から勉強を始めてください。

鰐部ゼミナールでは,国家試験の概要だけではなく,

国家試験合格までのロードマップ。

解剖学・生理学・運動学などの勉強方法。

暗記方法。

模試の復習方法。

実地問題対策。

国家試験の問題解説。

などもお伝えしています。

「何から勉強すればいいか分からない」

「模試の点数が伸びない」

「国家試験に不合格になり,再受験する」

「PT・OT国家試験専門の塾・予備校を探している」

という方は,ぜひ鰐部ゼミナールの無料教材も活用してください。

国家試験の仕組みを知り,合格に向けて一緒に勉強していきましょう。

ABOUT ME
ワニ先生
鰐部 雄心(わにべ ゆうし) 【浪人生特化】創立13年 理学・作業療法士国家試験専門オンライン塾 鰐部ゼミナール塾長|国試サポート養成校11校|理学療法士国家試験解答速報を毎年最速最高正答率で作成|全教科・全問題映像授業サービス発売中|毎年塾生会員数 200〜300名(業界大手)/ PTOT国試系YouTubeチャンネル登録者数 1万人超/ 国家試験指導歴約13年(合格に導いた生徒は2000名以上)/ 学校法人契約11校(2025年時点)/ 国試指導歴約13年/ YouTube・Instagram・心電図授業など無料配信している教材をまずはぜひご利用ください。
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