この記事では、国家試験の受験手続きに必要な書類、書類記載時の注意事項、提出方法について、実際の書類の写真を使いながらわかりやすく解説します。
理学療法士・作業療法士の国家試験の受験手続きに必要なもの
理学療法士・作業療法士の国家試験の受験手続きの際に、すべての受験者で必要なものは以下の3つです。
- 受験願書
- 証明写真
- 返信用封筒
養成校を卒業している方は「修業証明書または卒業証明書」が追加で必要です。外国の養成校を卒業している場合は「理学療法士国家試験受験資格認定書の写し」を提出する必要があります。
受験手続きに必要なものについて、それぞれ解説します。
受験願書
受験願書は、規則に従って作成しましょう。不備があると最悪の場合、受験できない可能性があります。詳細は「受験願書の書き方と注意点について」の項目をご覧ください。
証明写真
出願前6ヶ月以内で脱帽して、正面から撮影したもの(顔がはっきり写っているもの、背景は無背景でカラー、白黒は問わない)を利用してください。写真のサイズは縦6cm、横4cmで、裏に撮影年月日および氏名を明記しましょう。スナップ写真は利用できないので、注意してください。
また、写真が本人と一致しているのかを確認してもらわなければいけません。養成校や国家試験運営本部事務所または臨時事務所へ持参または郵送して、本人確認をしてもらってください。
返信用封筒
返信用封筒は「縦23.5cm、横12cm(長形3号封筒)」で、表に郵便番号及び宛先を記載します。また、574円(定形郵便94円+一般書留480円)の郵便切手を貼り付け、書留の表示をする必要があります。
この封筒は願書提出後の受験票送付に使用されるため、自分の手元に届く住所を記載するようにしましょう。
受験願書の請求方法
受験願書の配布時期は、例年10月下旬以降です。請求方法としては以下の2つがあります。
- 養成校にて入手する
- 郵送による請求
- 窓口での請求
それぞれの請求方法について解説します。
養成校にて入手する
養成校で受験願書を入手する場合は、事前に貰えるのかを確認しましょう。養成校はその年度の受験者数に合わせて、受験願書の請求をしているので、新年度が始まったらはやめに連絡をしておいたほうがいいでしょう。
郵送による請求
郵送の場合は「理学療法士国家試験運営本部事務所または厚生労働省医政局医事課試験免許室」宛に請求する必要があります。
郵便番号、住所、氏名を記載し、140円切手(速達の場合は400円)を貼った角2サイズの返信用封筒と請求用紙(職種:理学療法士または作業療法士、請求者の連絡先を明記したもの)を封筒に入れて郵送します。
切手料不足があったり、請求用紙に記載漏れがあったりする場合は、受領できないことがあるので注意してください。
受領後に以下のものが郵送されます。
- 受験願書
- 受験要領
- 受験写真用台紙
必ず送付物を確認していただき、不備があった際には試験運営事務所に連絡をしてください。
窓口での請求
試験運営臨時事務所または厚生労働省の受付窓口にて受験願書の請求ができます。ただし、入館する際に事前登録や写真付き身分証が必要になる場合があるので、窓口での請求よりも養成校や郵送での請求をおすすめします。
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理学療法士・作業療法士国家試験の受験手数料について
理学療法士・作業療法士国家試験の受験手数料は「10,100円」です。受験願書に収入印紙を貼り付けて納付します。都道府県が発行する「収入証紙」と間違えないようにしましょう。
収入印紙は受験願書に貼り付けますが、10,100円ピッタリでないと返却される場合があります。1円多くても、少なくてもダメです。
また、受験手数料は一度納付すると受験を取りやめたとしても、戻ってくることはありません。
受験票の交付について
受験票は郵送により交付されます。1月下旬頃に発送されるため、2月5日頃までには届くはずです。もし、受験票が届かない場合は、試験運営本部事務所に問い合わせてください。
受験票は郵送によって手元に届きます。受験票には試験日や試験会場に関する情報も含まれています。受験票が届かない場合は、試験運営本部に問い合わせてください。
受験願書の書き方、注意点について
受験願書は、規則に従って記載しなければ最悪の場合、受験できない場合があります。以下の内容に注意して記入してください。
番号 | 注意点すべきこと |
① | 希望する受験地の都道府県名を記入する(北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県、沖縄県のいずれか) |
② | 受験願書を提出する日を記入する |
③ | 本籍は戸籍に記載されている都道府県名を記入する(市区町村まで記載する必要はない) |
④ | 住所は番地、マンションやアパートの場合は号室まで記入する |
⑤ | 氏名は戸籍に記載されている文字を用いる |
⑥ | 生年月日は年号を付して、アラビア数字(1.2.3…)で記入する(平成元年➡平成1年と記入) |
⑦ | 厚生労働大臣の氏名の記入は必要ない |
⑧ | 右下の余白部分に、住所欄に書いた電話番号以外に常時出願者本人と連絡が取れる電話番号を記入(携帯電話等も可) |
願書作成にあたり、本籍や戸籍に記入されている文字を確認するために「戸籍抄本」を準備するといいでしょう。
戸籍抄本は国家試験に合格したあとに、理学療法士免許を申請するときにも必要なので、しっかり保管しておきましょう。
上記見本を参考にしながら記入してみてください。
写真用台紙の書き方と注意点について
写真用台紙の書き方にも注意が必要です。以下の内容を参考に記入してみてください。
番号 | 注意すべきこと |
① | 受験する国家試験の回数を記入する |
② | 希望する受験地の都道府県名を記入する(北海道、宮城県、東京都、愛知県、大阪府、香川県、福岡県、沖縄県のいずれか) |
③ | 合格証書・成績通知書の送付先になるので、番地やマンションの号室まで詳細に記載する |
④ | 氏名の欄は氏と名に分けて、フリガナ(氏名がひらがなやカタカナの場合でも記入すること)記入する |
⑤ | 卒業学校名を記入する |
⑥ | 各学校に割り振られている学校番号を記載する(不明な場合は養成校に問い合わせ) |
⑦ | 卒業済みであれば「卒」を囲む |
⑧ | 証明写真を撮影した日を記入する |
⑨ | 養成校または国家試験運営事務所にて証明欄の記入と写真の刻印が必要となる |
上記見本を参考にしながら記入してみてください。
受験願書や写真用台紙で書き間違えたとき
受験願書や写真用台紙で書き間違えてしまった場合は、訂正箇所に二重線を引き、訂正しましょう。修正テープや修正液は使用しないでください。
また、訂正箇所に訂正印は必要ありません。
間違えないようにするために、まずは下書きをしてから清書するのをおすすめします。それでも間違えてしまう場合はあるでしょう。そのときは落ち着いて、二重線を引いて訂正してください。
受験手続きのスケジュール
受験手続きは以下のようなスケジュールで準備をするといいでしょう。
日程 | スケジュール内容 |
4~6月 | 養成校に国家試験受験の旨を伝え、受験願書について依頼する |
10月下旬 | 受験願書や写真用台紙が養成校に届いているため、受け取りに行く
個人で請求する場合は、10月下旬以降に請求する |
11月上旬 | 戸籍抄本、証明写真、卒業証明書等の準備、受験願書・写真用台紙の作成 |
11月中旬 | 写真用台紙の本人確認をしてもらう |
11月下旬 | 受験願書を郵送する |
1月下旬~2月頭 | 受験票が届いているか確認し、受験地を確認する |
受験願書のスケジュールを確認して、提出期日に間に合うように準備を進めていきましょう。
まとめ
養成校に在学しているときは、学校側がすべてを準備してくれているため、個人で動く必要はありませんが、卒業すると自分で動かなければいけません。
願書の請求や受験手続きに必要な書類や写真、収入印紙など漏れがないように準備を進めてください。
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